2013/05/19

海と大陸を見ました。

先月末、あの、ハッシュパピーを見た後に海と大陸を見ました。この映画が見たかったからハッシュパピーを見てしまったんだけど。 



好きな映画です。好きだから中々感想が書けなかったんだよね。そういうのってあるでしょ? 

イタリアの小さな貧しい島、そこにおじいさんと娘とその息子3人で暮らすつつましい家があります。おじいさんとその孫は漁師。海が好きなんです。漁師の仕事が好きなんです。 
だけど、その漁で食べていくのは厳しいんです。キラキラ光る海。でも二人は海を愛してるんです。ある時、海で船が何か忘れたけど何かにぶつかって傷んでしまう事故が起こります。娘は船をこの機会に廃船にして、それで補助金が得れるらしく、それで大陸へ行って新しい仕事を探そうと言いだします。だけど、二人は海の男なのでそれを拒否、二人は船を修理します。娘はそれならばと、夏のバカンスの間、みんなで住んでいる家を旅行者に貸して民宿にしてそれで副収入を得ようと言いだします。自分たち家族はガレージと納屋で住む事にして、若い男二人と女一人のグループに貸してそこで息子と女の子のちょっとした恋愛風味の事が起こったりします。 
そんな中、漁に出た二人は遠くにたくさんの人が乗ったゴムボートを発見します。アフリカからの難民です。法律ではすぐに警察に連絡して、海上保安庁みたいな所の船がやってくるまでその場で待機して手を出しては行けない事になっています。警察に通報するおじいさん、しかし向こうから数名の難民が泳いで助けを求めてやってきます。助けては行けない事になっています。しかし、海の男である二人は目の前に溺れそうな人がいたら助けないわけにはいかないのです。それが海のルールなんです。そして助けた人の中に子供と身重のお母さんがいてその親子を二人は匿います。なぜなら、保安庁に捕まったら強制送還、しかし、そのお母さんはその日、赤ちゃんが産まれそうなんです。その夜、自分たちが今、住んでるガレージのベッドを明け渡し、お母さんは子供を出産します。この親子を母と子と赤ちゃんがいるのがばれたら自分たちがものすごく罰せられます。向こうから泳いでやって来た溺れそうな4.5人(親子を除く)を船に助けてしまった事だけでも、船を没収されたぐらい厳しい法律があるんです。だからハラハラしながら親子を匿います。娘はもう警察に言いたい気分だけど、おじいさんはそうさせません。 
島の漁師たちは、集まって総会を開きます。海のルールを守るか法律を守るか。多くの漁師は海のルールを守って何が悪い、法律が制定されるずっと前から海の男たちはそうやって暮らしてきたんだといいますが、難民がやって来ると島のイメージダウンに繋がる夏の海の観光に影響する、そこは法律を守るべきだと言い張るのが、なんとおじいさんの息子、母親のお兄さんなのです。お兄さんは海の家や貸しバイクや湾内クルーズ船なんかを持っていて派手に手広く商売しています。 
ガレージで産まれた赤ちゃんと親子の運命は。漁師の一家の今後は?。。。 

根深い問題が美しく明るい海とバカンスの中に描かれます。あの島に行ってみてゆっくり過ごしてみたくなるような映像もたくさんあります。人として正しい事をして生きていく事の難しさも描かれています。自分ならどうするだろうと考えさせられます。 

重い現実と海の美しさの調和がすばらしい。 

評価は、 
 ほんとはキラキラの海を映画館で見て欲しいけど、もう終わったかな〜。もっと早く紹介すればよかったよ。 

  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙〜〜〜 


イタリア版予告編 
ちとわかりにくい?

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