2013/05/16

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮をみてきた

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮なんて言ったらものすごおくエロい映画を見たように思われそうですが、全然そういう映画ではありません。 



18世紀デンマーク王室、クリスチャン7世の元にイギリス王室から花嫁カロリーネがやってきます。その当時デンマークは中世のような世の中で貴族の枢密院が政治を行い、貴族は好き勝手、王は飾り物。王は無能だと決めつけられてるけど、実は天才的なこところもあり、しかし、多分、統合失調症などの精神病をかかえており、それ故に誰からも相手にされず、王妃を愛する事もできません。そんな彼にドイツ人医師、ストルーエンセが侍医になった事で彼は目覚ましく改善されます。ストルーエンセは啓蒙主義の男で、そういう新しい思想や貴族のためでなく人民のための政治を行うように王を変えていきます。一方、女として不幸な王妃と関係を持ち、隠れて愛し合うようになります。権力は侍医のストルーエンセに集中し、貴族は反発、王妃との仲もばれて醜聞が人民にも知れ渡るようになり、、、、 

見れば見る程、ロシアのラスプーチンやんwと思うような展開なのですが、彼と違う所はラスプーチンがいかさま師で山師で最初からやったるでーという思いでロシア皇帝に近づいていったのと違い、ストルーエンセは元々町医者であって、人民の暮らしを目の当たりにしてきてその中で改革の想いを抱いておりそれを王に助言したというところ。しかし、誰しも権力の中枢に入ってしまうとしがみついてしまうもので、そこを見失わなければ偉大な政治家としてデンマークで愛される人になったのではないかなあと思ったのです。と、いうのも、この事件はデンマークでは有名な事件で、誰しも知ってる話なんだそうです。ストルーエンセと王妃は悪人としてデンマーク人に刷り込まれているそうです。この監督はストルーエンセ再評価のためにこの映画を作ったそうだけど、彼の失脚後、デンマークは中世に後戻り、他のヨーロッパの諸国が発展していったのに遅れをとってしまったということで。うーむ。考えさせられる。 

映画としては、歴史を題材にしたことにありがちなんだけど、最初はおもろ~でもだんだんああああとなる感じ。おかしな王子の演技力もすばらしい。そして、デンマークで一番世界的に有名な役者のマッツ•ミケルセンがストルーセンセをやってます。彼の良さがまだよくわかってません。偽らざる者、も見れなかったし。 

ヨーロッパって大陸やなあ。いろんな国の人が王室に入り込んで政略結婚させられてるんだなあ、って今更ながらに思う。そんな映画でした。 

評価は、 
 王宮ものが好きな人はみてほしいわ! 

  >すばらしい→映画館で見てください! 
  >普通よりもいい→DVD化されたらみてね 
  >普通→機会があったらみてください 
  >それ以下→微妙~~~ 



デンマーク予告編。 
こっちのほうがえろいね

0 件のコメント:

コメントを投稿